ベトナム:ベトナムにおけるITサービス

【特徴】

1. インターネット回線について

→ベトナムでもPCより携帯電話の方が使用率が高い。
PCも毎年増えてはいるようだが、デスクトップもノートも高価なため、個人で持つ人はそれほど多いとは言えない。
そのため、個人所有がそれほど浸透していない事から、インターネット回線を自宅に引く人はホーチミンでも少数派である。
一般的に、PCを使いたい人は1時間に6000ドン前後(約25円)のネットカフェにいくことが多い。
しかし、近年技術革新により年々急速にハードも通信インフラも価格が下がってきており、インターネット回線の面からみると、光ファイバー有線通信網「FTTX(Fiber To The x)」の普及が、価格の低下に弾みをつけると見られている。

民間の調査会社「Cimigo」によれば、インターネット利用時に使用するデバイスは「デスクトップPC(84%)」「ノートPC(38%)」「携帯電話(27%)」となっている。
携帯電話利用者はここ数年急速に増加しており、携帯電話契約者数は1億1530万で統計上は1人に1台以上普及している事になる。
3G回線の契約者数は2010年末の段階で767万。

2. インターネット利用者数

→ベトナム統計局によれば2011年8月の段階で、インターネット利用者数は3130万人でブロードバンド加入数は410万。(ちなみに2010年におけるベトナムで稼働するパソコン台数は532万台)。
ベトナムの人口は約8500万人なので、普及率は36.6%と実は中国よりも高い。
また2011年7月に出た情報通信白書では、昨年末の段階でネット利用者は2678万人、ブロードバンド加入数は367万となっている。

アジア各国の過去10年のネット利用者増加率
インターネット利用者の推移

3. 利用動向

→前述の調査会社「cimigo」によれば、「ニュース(94%)」「検索(92%)」「音楽視聴(78%)」「仕事や学校での調査(72%)」「チャット(70%)」「メール(66%)」「音楽ダウンロード(61%)」「動画視聴(47%)」「掲示板(46%)」「オンラインショッピング/オークション(42%)」「WEBゲーム(38%)」「SNS(36%)」「ブログ閲覧(31%)」「オンラインゲーム(30%)」「動画のダウンロード(23%)」「ブログ執筆(20%)」「掲示板への書き込み(18%)」「オンラインバンキング(10%)」となっている。

また携帯電話によるインターネットの利用用途は「ニュース(76%)」「検索(66%)」「チャット(43%)」「SNS(34%)」「アプリケーションのダウンロード(32%)」「メール(27%)」「音楽視聴(26%)」「画像のアップロード/ダウンロード(26%)」「オンラインショッピングサイト訪問(12%)」「動画視聴(9%)」「オンラインゲーム(8%)」となっている。

全体で見れば以上のような利用実態ではあるが、若い方が各サービスの利用率が高いなど、年齢別、男女別、さらにはハノイとホーチミンでも利用実態が若干異なる。
具体的にはハノイを含む北部のほうがビジネス系用途の利用が若干強い傾向に、ホーチミンシティを含む南部のほうがエンターテイメント系用途の利用が若干強い傾向となっている。

年齢別インターネット利用用途
北部南部別インターネット利用用途

【事例:Zing me(SNSサイト)】

中国の金盾システムに比べてあまり知られていないが、ベトナムも中国同様にアクセス規制をしている。
その代表がFacebookであり、現地ではFacebookへのアクセスは難しい状態である。
なお、完全にアクセスが遮断されているわけでなく、時々繋がる状態がある。

ベトナムではもともとFacebookが利用されていたのだが、後に規制された。
規制されてもなお、まだまだFacebookの利用者は多いようである。
中には反政府運動のプロパガンダに利用されていたために規制されたという説があるが、事実かどうか定かではない。
Facebookが利用できないため、その代わりに利用されているのが「Zing me」というベトナム人向けのSNSサイトである。
2010年3月末にはモバイル版もリリースされ、人気となっている。

Zing meのログイン画面